Q: マジェスティックSEOの調査結果ページについてお聞きします。
マジェスティックSEOで先日サイトの解析しましたら、左側の数字が26・右側が29でした。ちなみに数か月前は、左の数字が26・右の数字が32でした。これはどういうことを意味しますか?
また、同業の知り合いのサイトを見ましたら、同じく左が42・右が32という具合で左側の数字の方が大きく、差が大きいことを記憶しています。これはどんなことを意味していますか?
A:
マジェスティックSEOの調査結果ページのお話しですね。
左側の数値がトラストフローで、右側がサイテーションフローです。
トラストフローはマジェスティックSEO社が考案したサイトの信頼度を表す独自評価基準です。
トラストフローは100点満点のスコアで、次の2つの基準により決まります:
(1)信頼できるサイトにリンクを張っているサイトかどうか?
信頼出来るサイト、例えば政府や大学のサイトにリンクを張ると自分のサイトのトラストフローは上がります。ただし、それは信頼性が低いサイトにリンクを張っていない場合です。
(2)信頼できるサイトからリンクを張ってもらっているかどうか?
信頼出来るサイトから自社サイトにリンクを張ってもらうと自社サイトのトラストフローは上昇します。ただし、それは信頼性が低いサイトからリンクが張られていない場合です。
このようにトラストフローは信頼出来るサイトへの発リンク、信頼できるサイトからの被リンクを受けた時に上昇します。
そして信頼できないサイトへはリンクを張らない事、張っている場合は削除することと、さらには信頼できないサイトからリンクを張られることを避けることとすでに張られている場合はリンクを削除してもらうことによりトラストフローは上昇します。
つまり、信頼できるサイトとだけ関係を持ち、そうでないサイトとの関係を断つこと、拒むことにより上昇させることが出来ます。
マジェスティックSEO社は世界で最も信頼できるいくつかのWebサイトをトラストフロー100と設定しています。それらからリンクを張られたり、それらにリンクを張ると自社サイトのトラストフローが高まる仕組みを構築しました。
反対に世界で最も信頼できないスパムサイト複数に対してトラストフロー0と設定してそうしたサイトにリンクを張ったり、それらからリンクが張られると自社サイトのトラストフローは低下することになります。
このようにトラストフローは人間社会に例えると信頼性が高い仲間が多い人は信頼性が高い人の可能性があり、信頼性が低い仲間が多い人は信頼性が低い可能性が高いという人間社会の力学をモデルにしたものです。
そのため人間社会とどうよう付き合う仲間を急に変えることは困難なことでありトラストフローを偽装するのはGoogleが以前公開していたページランクを偽装するのに比べて格段に困難なことです。
サイテーションフローというのはただ単にたくさんの別ドメインのWebページからリンクを張られると高くなる単純な被リンク数と比例する数値です。
問題はトラストフローとサイテーションフローの数値の比率です
下の図はあるサイトの調査結果ページです。
ご覧のようにトラストフローよりもサイテーションフローのほうが高い数値になっています。これは良くないことです。
何故なら多数のサイトを調査した結果分かったのが、安定的に上位表示しているサイトほどトラストフローのほうがサイテーションフローよりも高くなっているからです。
この例のようにサイテーションフローのほうがトラストフローよりも数値が高いということは見かけだけのサイトからのリンクが多くて、信頼できるサイトからのリンクが少ないということを意味します。
今後自社サイトのトラストフローの数値の方がサイテーションフローよりも高くなるように信頼できるサイトにリンクを張り、信頼できるサイトからリンクを張ってもらう活動に力を入れてください。
そして信頼できないサイトへのリンクを削除して、信頼できないサイトからのリンクを集めないようにも心がけてください。
そうすることにより自社サイトのトラストフローがサイテーションフローよりも高くなり、真に社会的に評価れているサイトだとGoogleに評価されるようになり上位表示に貢献するようになります。
※ 自社サイトの被リンク元をSEOスコープで調査すると自社サイトにリンクを張っているサイトのトラストフロー(TF)を見ることが出来ます。
【SEOスコープ活用マニュアルより】
https://https://www.ajsa-members.com/seo-tool/seo-scope/help/seo-scope-manual.pdf
外部被リンクの詳細がCSVデータでわかる
SEOスコープでは調査結果に表示されたページの被リンク元サイトのURLやそれらのトラストフロー等の重要情報をCSV形式でダウンロードすることが出来ます。
調査結果ページの被リンク総合スコアの欄の下にある「CSV >>」というリンクをクリックするとCSV形式の表がダウンロードできます。この表には最大1000件まで表示されます。通常1000件も見れれば被リンク元の健全性を調べる上で十分なデータ量です。
次の図は私が管理しているサイトのCSVデータです。
このデータは左から順番に次の情報が表示されます:
(1)被リンク元ページ
→ 調査結果に表示されたWebページをリンクしているWebページのURL
(2)アンカーテキスト
→ それらのWebページが何という文言でリンクを張っているか。極力アンカーテキストは1つのパターンに偏らずに様々な文言であることが上位表示にプラスに働きます。
(3)リンクタイプ
→ 画像リンクか、テキストリンクか。どちらでも良いのですが、画像リンクの場合はALTに文言が含まれているほうがGoogleはリンク先の内容をより理解してくれますのでALTにはリンク先のページの内容をキーワードをしつこく含めない範囲で手短な文言を書いた方がSEOに有利です。
(4)TF(トラストフロー)
→ リンクを張っているWebページのトラストフロー。100.点満点で100に近ければ近いほど効果のある被リンク元になります。0に近ければ近いほど効果が低いか、上位表示にマイナスに働く可能性が高いリンクです。これまでの経験上分かってきたのはトラストフロー(TF)が10未満、つまり一桁の被リンク元は上位表示にプラスに働きずらく、時にマイナスに作用することがあります。
トラストフローが高いページからの被リンク元を増やし、一桁の低いページからのリンクは削除したほうが上位表示しやすくなります。
(5)nofollow
→ nofollowという属性をアンカータグ(リンクを張るときに使う<A href>というタグ)の中に含めているかどうか?含めている場合はリンクの効果はありません。ただし、アクセス増効果があるのでSEOにはプラスになります。