Q: サイトコンテンツを集約してもよいのか?迷っています。

サイト管理のことで先日、経営者からは法人内の8つの分院サイトを1ドメインに集約したらよいのではないか?と提案があったのですが、すぐに決断をすることができないで現在に至ります。そのことに関しての質問です。

現状、同一法人内の8つの病院サイトと専門サイトを管理しておりますが、8つの病院同士のコンテンツの被りを避けながら継続的にコンテンツを作成していくことに難しさを感じております。提供するサービスや理念は法人内で均一になるよう研修などを行っているからです。

また、肝心のSEO順位はポータルサイトの台頭もあり、各サイト1か月に1〜2位下がっていっている状況にも関わらずページ更新・修正の手が回っていないのでそれを見かねて経営者もサイト管理について声をかけた次第です。

確かに1サイトであれば知識やサービス内容ページの管理は行いやすいですが、その変わりに地域SEOはもっと弱くなってしまうのではないかとも思い、なかなか答えを出せずにおります。


A:

ご相談ありがとうございます。
確かに、今日のGoogleでは権威性の高いサイト、信頼性の高いサイトからリンクを張ってもらっていないドメインのサイトは上位表示しにくい状況です。
そのため、少しでもそうした被リンクがあるメインサイトのドメインにこれまでそうした被リンクが欠乏している弱いドメインで運営しているサブサイトはメインドメインの中にサブディレクトリを作るか、サブドメインで運営するために引っ越しをするのが有効なテクニックになってきています。

しかし、分院のサイトの場合は、インプラント専門サイトや、矯正歯科専門サイトのようなテーマ別サイトと比べて地元のサイトからリンクを張ってくれたり、ポータルサイトに掲載してリンクを張ってもらうとか、Googleマイビジネスを分院として開けばリンクとしては有効でないものの分院が存在するとGoogleが認めてくれてサイトの存在価値を認めてくれやすい状況でもあります。

一番良いのは、各サイトの被リンク元をSEOスコープなどで調べて権威性の高いサイト、信頼性の高いサイトからリンクをどの程度張ってもらっているかを精査することです。

そして、ある程度良質な被リンクがあり、かつ順位も現在そこそこ上位表示しているものはそのままのドメインで運営して、そうでないものや将来も良質な被リンクを集めにくいと判断したサイトだけをメインサイトにサブディレクトリを作るか、サブドメインを作り、そこで運営(つまり引っ越し)をするのはどうでしょうか?

このようにSEOの施策を考える場合、AとBという両極端な選択肢を取らなくてはならなくなった場合は、A or Bではなく、A and Bというように両方とも実施するのが最も安全です。そしてその後様子を見てどちらの選択にも一本化できるようならしたほうが良いです。

ある意味戦争と同じで全滅したら最後ですので、いかに全滅しないかをいつも考えて行動すると良いと思います。

2020年03月07日
カテゴリ:内部対策