Q: Googleの大きなアップデートがあると、必ず大きく順位が落とされます。なぜでしょうか?

12月4日(金)検索順位をチェックしていると大きな動きがあったので確認しましたら、コアアップデートが行われたという情報がありました。私のサイトは、また順位が大きく落ちました。(トップページ・サブページともにです)

ここ数年、Googleの大きなアップデートがあると、必ず大きく順位が落とされます。
そして、約2週間くらい放置して動きが改善されなければ、対策として修正にかかり、その結果、じわじわですが、それなりの順位に改善します。とにかく毎回の傾向です。

前回も大きく落ち、つい最近、1ページ目(7位から8位くらい)になり、落ち着いたかと思ったら、この状況です。

ここで質問です。
なぜ毎回毎回、こうして修正したらある程度の順位には戻るのに、アップデートがあるたびに落とされるのでしょうか?
修正して、しばらく時間が経過し、ある程度の位置まで回復しているという事は、Googleの方でも認めているからだと思うのですが、この状態がよく分かりません。


A:

誰もが不思議に思う疑問だと思いますし、とても深く考えさせられる深く、素晴らしいご質問だと思います。

こうした変動が起きる理由は主に2つの理由があるのだと思っています。

1、Googleが強化するメインの検索順位決定要因には6種類あるから
→ これまで本誌やセミナー、動画などでも解説してきたように2020年現在のGoogleのメインの検索順位決定要因は次の6つがあります。

そしてGoogleという大きな組織の中でこれら1つ1つの改善に取り組んでおり、その時々ある程度完成してシステムに反映するのには時差があるからだと思います。

例えば1つ目の「関連性」を評価するアルゴリズムを改善してシステムに反映したらそれで終わりではなく、さらに数週間、数か月後に2つ目の「トラフィック」を評価するアルゴリズムを改善してシステムに反映するという感じです。

6つすべての検索順位決定要因を同時にシステムにいつも反映すれば大きな順位のギャップはほとんど無いと思いますが、人的資源や時間の制約のためそれができないためだと想像します。

2、自サイトが完全では無いから
→ もう一つの理由は自サイトが完全では無いからだと思います。ほとんどの人が作るWebページはすべての面で完璧ということは無いため、すべての検索順位決定要因を満たすページ、そしてサイトを作ることは非常に困難だからです。
たとえ、それが出来たとしても、それはその時点でのことでしかなく、Googleは絶えず既存のアルゴリズムを改善するとともに新しい発想に基づいた新アルゴリズムを開発してシステムに反映します。

ただし、それでも一部のサイト、例えば、Amazonや楽天、WikipediaやホットペッパーやSUUMOはいつも上位表示しています。彼らはほぼ完ぺきに6つのメインの検索順位決定要因を満たしていると言わざるを得ません。

ということは完全なサイトを作ることは不可能では無いはずです。どうかそれを信じて御社のサイトをアップデートしていってください。
Googleのアップデートに対応する方法は1つだけです。自らの考え方、技術をアップデートして自サイトをアップデートすることです。




2021年01月23日