Q: 商標登録のことでお聞きしたいと思います。
この度、記事投稿型のWEBメディアを立ち上げました。
メディア名を自分で考えたある造語で作ったのですが、サイトを立ち上げて1週間後に、ある大学がたまたま同じネーミングで新プロジェクト名を発表してニュースリリースを行いました。
その造語を調べると、WEBメディアではないものの、そのプロジェクトのサービスページが一番に出てくる状態です。
今回立ち上げたメディアで記事数としては500記事ぐらいを1年間であげていく予定ですが、この場合、現時点でメディア名を変更した方が良いでしょうか?
ただ、このようなリスクは名前を変更しても常に付きまとうように思います。今回の造語については特許情報プラットフォームで検索をしても出てこず、まだどこも商標登録などはしていないようです。
A:
詳しく状況お伝えいただきありがとうございます。私も似た悩みがありますのでお気持ちが少しわかる気がします。ですので、本音で意見を述べます。
ご自分が考えたWEBメディアの名前と同じ名前をよそが考えたということはご自分にネーミングのセンスがあるということだと思います。
ただ、ビジネスの世界ではすべてが競争であり、かつスピードが求められます。
今からでも商標登録は出来るとは思います。なぜならご存知だと思いますが、商標登録は申請する業種がたくさんあるためその大学がたとえ明日にでも商標登録出願をしたとしても広範囲の業種で申請するのには費用がかさむのでご自分の業種でも商標登録する可能性はほとんど無いと思うからです。
ただ、文面を拝見する限り、とてもクリエイティブな方だと察しますので、他人も考えつくような名前には未練を持たず潔くその名称は捨てたほうが良い思います。
そして今回の想いを原動力にしてもっと他人が考えもしないような名称を考え、その事業に愛情を注ぐことが出来て長期間継続する覚悟があるのでしたら今度は商標登録を出願すべきです。後悔が無い様にしていただきたいです。私もこれまで約15件近くの商標を出願してほとんど取得に成功しましたが、2つか、3つくらいの業種での商標登録出願でしたら申請時に15万円くらい(期間は確か10年間)で取得時に8万円くらいの手数料を弁理士さんに支払った記憶があります。(最近では無料で商標登録出願して成果報酬の弁理士さんがいますし、賢い人なら出願方法を自分で調べて特許庁に出向いて自力で申請する人もいると聞きます。自力でやるとかなり安くなると聞いたことがあります)
ただ、その中でもものになった商品は4つか、5つだけです。それでもそれら4つか5つの商品に関しては1件につき23万円くらいは商標取得だけに費用を払いましたので引き下がれない覚悟を持ち取り組みました。
私の失敗談になってしまいましたが、私からのアドバイスはクリエイティブに生きること、そして今回のことをバネにして将来絶対同じような嫌な思いはしないで済むように対策を徹底することです。偉そうな言い方になり恐縮ですが事業がうまくいく事を祈っています!