Q: 生成AIに対して我々はどのように対処すればよいのでしょうか?

2023年8月30日(水)、ある意味「記念すべき日」となりそうな、生成 AI による検索体験 (SGE -Search Generative Experience)の日本語版の試験運用がとうとう開始されてしまいました。
https://japan.googleblog.com/2023/08/search-sge.html?m=1

2024年以降に本格搭載されるであろうSGEに向けて、目標キーワードを掲げてサイトの上位表示を目指している、企業サイトや個人ブログはまず何をすべきでしょうか。

鬼滅の刃の鬼のように、人間が経験体験したことを生成AIがそのままパクッと食べて、Googleの検索ページに「自社サイトのごとき」に出すとは、「Googleさん、E-E-A-Tをもとにしたコンテンツを書くよう私たちに言ってきたのはなんだったんだ?」と烈火の如く、怒りを感じるほどです。

7月号にあった「無限Q&A」よりも恐ろしく感じます。ちなみに、私の友人に「生成AIによる検索体験」のページを見せて説明したら、「無料お役立ちコンテンツ(=ブログ)を書くモチベーションが下がった」と言ってました。

個人的には、「有益な無料お役立ちコンテンツを書く人間のモチベーションを下げてしまった」生成AIによる検索体験は、GoogleがGoogle自身の首を絞めているようなものだと感じます。
お手数をお掛けしますが、現時点でやれることをご教授いただけると幸いです。

例:Googleの生成AIの検索体験の回答が、正確なものが出ないように「試験運用中」に、通常ありえないような検索体験を勉強させる、など。


A:

詳しく教えていただきありがとうございます。
この変化に対応するには、生成AIでも答えられるようなページを作ってそのページの上位表示を目指すのはやめて、今後は生成AIでは書けない人間の経験や専門知識をなるべくたくさん含めたコンテンツを作っていくことです。

生成AIでも答えられるようなページとは具体的に何かというとすでにウェブ上や本屋さんで購入できる本や雑誌に載っているような情報です。それらと同じような情報をサイト上で発信するのは本来良いことではありません。なぜならそれらは他の人達が一所懸命努力して作ったコンテンツだからです。つまり、生成AIの登場により他の人達が一所懸命努力して作ったコンテンツをまとめただけの著者の独自性が無いコンテンツがNGになったということになります。そのクライアントさんにはそのことを伝えるべきです。他人の努力によって作られたコンテンツを使ってはならないということです。もちろん一部引用することや全体の何割かを含めるというのは普通のことですので、問題はありませんが、残りの7割、8割は自分の経験や専門知識に基づいたコンテンツでなくてはなりません。

ではそうした経験や専門知識というのは得られるかということですが、日頃人様からお金をもらってサービスを提供しているその道を職業として選び日々取り組んでいる人なら絶対に書けるはずです。読者はまさにその部分をオリジナリティーだと評価してウェブで探しているはずです。他人の研究結果や経験のコピーコンテンツでは無いはずです。

生成AIでも答えられる程度のものをGoogleは完全に生成AIに答えさせるようにしたので、私達人間は生成AIではできないことを見つけて生き抜く時代が来たということになります。
今後本誌や会員様向けの週刊SEOビデオニュースなどでもなるべくたくさん頻繁にこの対策を取り上げて提案していきたいと思います。以上ですが参考にしていただければ幸いです。



2023年11月06日
カテゴリ:内部対策